もうずっと治らない慢性副鼻腔炎の治療と付き合い方

健康トピック

この記事では、慢性副鼻腔炎に数年間継続してかかり、様々な治療法を試し、その効果を身をもって体感した私ことペンハックが、下記3点について語ります。

1.慢性副鼻腔炎とは?その特徴

2.効果のあった治療法

3.この厄介な病気とどう付き合うか

1.慢性副鼻腔炎とは?その特徴

慢性副鼻腔炎とは、副鼻腔という鼻の周りにある空洞でずっと炎症が起こっている状態のことです。最近では岸田総理がこの病気で手術をしたそうですね。ネット上では「鼻づまりで手術するの・・・?」みたいな反応もありました。違うんです、これめっちゃ辛いんですよ!と、同じ病気の身としては思っちゃいました。

風邪とか引いたときに鼻が詰まることがありますね?その時には副鼻腔で炎症が起こっています。大体の場合は1,2週間で治りますが、1か月2か月とずーっと治らないことがあります。その状態が、慢性副鼻腔炎です。慢性副鼻腔炎の特徴として、鼻水鼻づまり、頭痛、疲労感などの症状が永遠に続きます。その程度?と経験したことのない人は思われるかもしれませんが、これが非っ常~~~に辛い。何をしていても集中できないし、呼吸しにくい。僕なんか寝てる間におぼれそうになります。鼻水で。毎晩。だから睡眠もちゃんと取れないし、QOLが爆下がりです。

この慢性副鼻腔炎の特徴を、僕の感覚で書きます。

・治療をしないと治らない

当たり前のことを書いているかもしれませんが、自然治癒しにくい病気です。この病気の疑いがあって、まだ医者に行っていない方はさっさと医者に行きましょう

・治療しても治らない

めちゃくちゃ再発しやすいです。薬が良く効いて、あ~~~治った~~~と思っても、その後風邪を引いたりすると、すぐ同じ状態に元通り。また治療再開です。

・人により効果のある治療や薬が異なる

そう、これも厄介な特徴です。これが絶対に効く!という治療や薬が無いな、というのが印象です。医者に行けば、いろんな抗菌薬を2週間などのサイクルで渡されると思います。医者任せにせず、これは効いた、これはいまいち、と覚えておいて下さい。その体感効果をちゃんと医者に伝えましょう

2.効果のあった治療方法(体感)

数年間慢性副鼻腔炎に苦しんでいる僕ですが、何もせず放っておいたわけではありません。治療→再発→治療→再発・・・を繰り返しています。ここでは僕が体感し、実際に効果があった治療法を紹介します。

・マクロライド長期投与療法

耳鼻科に行って慢性副鼻腔炎と診断されたら、様々な抗菌薬を試されます。その中で、マクロライドという種類の抗生物質があります。これを毎日少量づつ長期投与をすることで、抗炎症作用により徐々に治すという療法です。マクロライドの中でも、特にクラリスロマイシン(クラリスとかクラビットとも言います)が良かったです。飲み始めてから2,3日後には鼻水が減ってくるような感覚があります。耳鼻科に行って副鼻腔炎と診断されたら、遅かれ早かれこの治療法に行きます。まずは病院に行きましょう

・鼻うがい

マクロライド療法により鼻水などの症状が落ち着いている時期には毎日します。まだやっていない人は絶対やったほうが良いですよ。鼻うがいは主に上咽頭が洗浄できます。また、副鼻腔にも入っていきますので、膿を押し出す手助けにもなります。そうやって膿を上手く排出することで、鼻の本来の機能を正常化していきます。また、風邪の予防にもなる=副鼻腔炎の再発予防にもなります。

・自律神経を整える

鼻の調子は自律神経と密接に関わっているように感じます。睡眠不足や運動不足、ストレスなどにより、自律神経が乱れると明らかに鼻水、鼻汁等の症状が悪くなります。
睡眠、食事はしっかり取って、不規則な生活は改めましょう。
現代人にはつらいことかもしれませんが、寝る前のスマホや画面により目に光が入ることは、自律神経を大幅に乱します
自律神経の改善する夜の過ごし方については、また投稿したいと思います。

3.どのようにこの厄介な病気と付き合っているのか

まず認識すべきは、慢性副鼻腔炎はとても治りにくい病気であるということ。
治療→再発→治療→再発・・・を繰り返すうちに、その状態に慣れてしまうんです。
人間怖いもので、どのような辛い状況でも次第に慣れてきます
まずは自分が病気であると認識すること、そして医者に行き、治療を開始することが必要です。
その上で、下記のポイント(心得)を意識して治療を受けてください。

・まずは医者を信用し、うまく付き合う

慢性副鼻腔炎の患者数は、一説によると200万人いると言われます。そのためお医者さんはそのような患者に慣れており、統計的・経験的に有効な薬から開始します。まずは言われることに従い、治療を受けましょう。また、処方された抗菌薬は飲み切りましょう
しかしながらこの病気の特徴として、人により効果のある治療や薬が異なることがあります。自分の体のことは自分が良くわかるはずです。お医者さんを妄信せず、「これは効いた」「これはあんまり・・・」というデータはしっかりと自分でも認識し、お医者さんにフィードバックしましょう。そうすれば、別の治療や薬を提案してくれるはずです。

・絶望しない

長期に治らない病気というのは、絶望感でいっぱいになります。慢性副鼻腔炎も、まず死ぬことはありませんが大変QOLが下がります。そうすると体だけではなく精神的にも負担がかかり、また別の病気になったりすることがあります。
でも安心してください。気休めかと思われるしかありませんが、治療すると大半の場合では完治まではしなくても症状は改善していきます。そうやって一進一退していき、数か月で治る場合もあります。
この病気の人は多数います。言うなれば仲間のようなものです。私も現在治療中です。
30台以降になれば何かしら病気になるもの。自分はその中でもまだましな方だったと思って、過ごしています。気楽にいきましょう。

いかがでしたでしょうか。慢性副鼻腔炎は治りにくい病気ですが、このブログが少しでも皆様の負担を軽減できればと思います。

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